姿勢×セルフケア×和文化

自分の子供には『殺陣』で和を作ることを教えたい

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自分の子供に何を教えるか?

勉強? 習い事? ママは一度は考えたことがあるはず。

だって、自分の大事な子の可能性について考えてみるだけでも楽しいものじゃないですか。

心の優しい子に育って欲しい。

自分の頭で考える賢い子になって欲しい。

そのためには何を学ばせようかな…?

ぼくは、自分が学んでいることもありますが『殺陣』を教えようと決めています。

まぁ、途中でつまらないと投げ出されるかも知れませんけど…(笑)

以前、殺陣を学ぶ3つのメリットについて記事を書きました。

今回は、それをもう少し深掘りしたお話。

殺陣を通して、どんな人間になっていけるだろう?

そんな、未来への希望にふけるお話です。

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殺陣は『自分らしさ』を肯定する

殺陣というと、時代劇の斬り合いのシーンの演技手法、という認識が一般的です。

つまり、演技以外では役に立たないと思われがちです(笑)

ですが、ぼくは全力で

『んなことない!』

と言い切れます。

だって、ぼくは殺陣を学んでいたおかげで自分に自信を持って生きられるようになったから。

『自分はありのままでいいんだ!』

そう思えるものが、殺陣にはあるんです。

殺陣+あなたの個性で、無限の可能性が生まれる

殺陣には『相手を危険な目に遭わせない』という絶対的なルールがあります。

ただし、逆を言えばそのたった一点を守れば、あとは自由なんです。

ボディアクションでも武道でもいい。

アクロバットでもダンスのテイストを入れても構わない。

まさに、自分自身のそれまでの経験や価値観を全て受け入れてくれる分野です。

あなたがもし、『人に言えるほどのモノじゃない…』というような趣味があったとしても、

殺陣ではそれが強力な強みに化けることだってあるんですよ。

具体的には、

  • ダンスが好き→殺陣にダンスの要素を入れ、剣舞というジャンルができる
  • 小説を書いてる→殺陣のストーリーが作れる
  • カメラが趣味→殺陣を撮影して、動画として公開できる
  • 音楽を聞くのが好き→音楽と合わせた殺陣コンテンツの提案ができる
  • ゲームが好き→カッコいい場面のイメージが考えられる

殺陣には『サムライ』『刀』という、日本人が憧れるテイストがあります。

あなたの好きなものと組み合わせると、

たちまち『魅力的コンテンツ』に仕上がるんです。

あなたのスキルを底上げして魅せてくれる。

どうですか?

あなたが人に言うほどのものじゃないと思っても、殺陣は受け入れて底上げしてくれるんです。

殺陣は人との和を生む習い事

殺陣は1人で演じることは、ほぼありません。

主役と、斬られ役。

基本的には、相手がいます。

1人がどれだけ上手くても、頑張って動いても成立はしないのです。

相手と息を合わせ、信頼し合って動きがバシッと噛み合った時、

初めて見事な殺陣ができあがります。

自分だけが目立てばいい、

というスタンスでは良い殺陣は作れないんですね。

殺陣を得意とする役者さんと何人も共演してきましたが、

残念なことに『自分だけがカッコよく見られたい人』は実際います。

確かに動きはスゴいし、その人単体で見たら見事なパフォーマンスです。

ただ、相手役に合わせることをしないため、物語は繋がっていきません。

1人でカッコつけてる、浮いた人。

そんな存在になってしまうのです。

殺陣は全員がカッコよく引き立つように手を取り合うことで、素晴らしいものになります。

それには相手を気遣い、相手の見せ場を潰さないように引き立てていくこと。

相手を思いやることなのです。

そして、相手の方もいい殺陣を作るべく、あなたを引き立て、あなたに合わせるようになっていきます。

ぼくは『たて』という響きに対して、

相手を『立てる』から、たてと呼ぶのだと思っています。

ぼくは殺陣をやる時は必ず、

『自分がどう動いたら相手がカッコよく見えるだろう?』

ということを考えています。

  • 大げさにやられて強そうに見せてみる?
  • 拮抗してるように攻め合う?
  • 動きに『尊敬』を表して相手を引き立てる?
  • 小者を演じて相手を達人に見せる?

こんな風に考えて、提案をしていきます。

ぼくがここで大げさに空振りしたら、

あなたが達人っぽく見えますかね?

と言ったとします。すると、

じゃあ俺は少しテクニカルな動きを入れますから、

ざきさんがそれを間一髪で受け止めるようにしたら、

ざきさんも実力者に見えて良いんじゃないですか?

こんな風に、相手もぼくを立てようと提案をお返ししてくれるんです。

『引き立て合う』という関係は次第に信頼関係を生み、和を作り出します。

殺陣は単なる演技手法ではありません。

人との和を作る、人生に大きなプラスとなる習い事なんです。

殺陣には心を育てるチカラがある

大げさな話じゃなく、ぼくは殺陣に出会って良かったと、心から思います。

演劇をやっていた独り身の頃はもちろん、パパになってからも身体と心を成長させ続けてくれているんです。

それは、殺陣が『演劇』と『武道』の両方の要素を持っているからです。

演劇と武道を、ぼくはこう捉えます。

  • 演劇…心を伝える『自己表現』
  • 武道…心を育てる『人格形成』

自分の心の中にあるエネルギーを使って、人に伝えるのが演劇。

自分を鍛えて時には至らなさに気づき、謙虚でひたむきな人格を養うのが武道。

殺陣には、この二つが備わっています。

『殺陣は単なる演技、見せ物であって、武道とはほど遠い』

とおっしゃる武道家さんもおられます。

確かに、武道は相手を制することで身を守る技術でもあります。

実際に相手に当てない殺陣とは別モノと捉えるのも、不思議はありません。

ですが、武道は自分の未熟さを知り、常に学ぶ姿勢を身につける『人格形成』という目的もあります。

殺陣が和を生み出すものと考えるなら、本質は似通っていると個人的には思うんです。

殺陣と『合気道』に見る、和を作る力

合気道という武道があるのはご存知でしょうか。

相手の動きに合わせ、相手の力を利用して投げる動きが特徴の柔術です。

合気道は『和の武道』と言われますが、その理由の一つに試合が無いことが挙げられます。

似たものに『柔道』がありますが、

コチラはオリンピックでも競い合うくらいにバリバリ試合をしますね。

合気道は基本的に、相手との優劣を付けることをしません。

型という決まった動きを相手と一緒に再現することで身体の動かし方を学び、

自己鍛錬と相手との調和を目的とします。

つまり、どっちが優れてどっちが劣るかという視点がそもそも無いのです。

それは、殺陣にも共通しています。

殺陣は『振り付け』という型を相手と作り上げることで、相手との調和を生み出します。

優れてる劣ってる、というのはありません。

似てると思いませんか?

殺陣の振り付けを仕事にされていた『林 邦史郎(はやし くにしろう)』さんが、

殺陣の上手な人はどんな人か?

というテーマに対して、こんな言葉を言っておられます。

合気道を学んでいる人には、殺陣が上手な人が多い。

殺陣と合気道には通ずるものがあることを暗に示していると同時に、

殺陣は武道にも通ずるものがある。

そうとも取れませんか?

演劇であるからこそ『個性』を自信にできる

殺陣は演劇であるからこそ、

『自分のカードで勝負ができる』という良さがあるんです。

武道は型がある以上は守らなければいけない動きがあります。

誰が学んでも、決まった型の通りに動かなくてはいけません。

時にそれは、あなたの個性を無にしてしまう虚しさもあるでしょう。

また、型という枠のために新たな優劣が生まれることもあります。

周りは言わなくても、繊細な人は『自己嫌悪』ということにもなっちゃうんです…

ぼくが高校生の頃、剣道の授業がありました。

面、胴、小手と教わりましたが、

『あいつはパシッとキレイに打てるのに、ぼくは鈍臭いから上手くできない…』

誰もバカにしてないのに、卑屈になる自分がいました。

それは、同じ動きを全員ができるようになるという『縛り』のためでした。

ですが、演劇はそうではありません。

個性を強みに変えて魅せていく。

つまり、自分の持っているカードで勝負をすることが出来ます。

動きがゆっくりなら、そのぶん力強く魅せる。

身体が硬いなら、そのぶんカッチリと動くなんて魅せ方も出来ないことはありません。

正解が無いからこそ、自由なのです。

トランプのポーカーだって、

強い手札=勝つ

というわけじゃありませんよね。

ブラフ(ハッタリ)という戦法だってあるわけです。

自分に与えられたカードでどうやって勝ちを得るかを考えるから、ポーカーは面白いんです。

殺陣も同じで、自分の個性でどう魅せられるものを作るかを考えるのです。

ルールさえ守れば、あとは自由。

あなたの個性は無限の可能性を持ちます。

演劇と武道の二つの要素を持つ殺陣は心を育て、

自分の個性にも大きな自信を付けることが出来るのです。

子供は枠にはめ込まないで育てて欲しい

殺陣は言ってしまえば、

安全を守って、みんなで良いシーンを作る

ということです。

どんなルートでそこに行き着いてもいい。

自分の個性を存分に発揮していい。

カバーして、フォローし合えばいい。

人と比べる必要は無いんです。

今の社会は、枠からはみ出しただけで異物のように見られます。

そんな中で、子供が健やかに育ってくれるのか?

ぼくは疑問です。

スーパーに売ってるキュウリって、どれもまっすぐに伸びていますよね。

あれ、何をしているかご存知でしょうか?

普通、野菜は伸びたい方向に伸びていくものです。

ひん曲がったキュウリは、実に自然なあり方です。

ですが、曲がったキュウリは見栄えが悪いと思われるためか、

直線型の筒にはめ込んで、無理やりまっすぐ伸びるように締め付けながら栽培しているのです。

スーパーで売ってるキュウリは、きわめて不自然な育てられ方をしているわけです。

野菜だってストレスを感じるといいます。

曲がったキュウリと、筒に入れられて無理やり真っ直ぐにさせられたキュウリ。

一体どっちの方が美味しいんでしょうね?

少なくともぼくは、自分の子供を筒に入れて育てたいとは思いません。

まとめ|自分の子供には殺陣で和を作ることを教えたい

行ったり来たりでしたが、今回の記事では

殺陣を学ぶことでどんな人間になれるか?

というテーマでした。

殺陣を通してこんな人間になれる
  • 自分の個性を肯定できる
  • 人との和を作る心が育つ
  • 枠にはまらず、自分に自信を持てる

殺陣には演劇と武道の要素があります。

心を育てながら自分の個性を前面に出していけるようになると、ぼくは信じています。

人と比較し、枠にはめ込んで自信を失くすようになって欲しくない。

殺陣は、そんな息苦しい社会から解き放たれるひとときを感じられる素晴らしい文化です。

あなたの子供にも、伸び伸びと育つ環境をプレゼントしてあげてください。

今回はここまで!

ぼくのヘンテコな生き様が、あなたに少しでも『いまを変える』キッカケとして届きますように。

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この記事を書いた人

殺陣4年目。普段はリラクゼーション仕事をしながら、身体の勉強をしつつ、殺陣を楽しんでいます。YouTubeチャンネル『ちゃんばらスタジオ』で仲間たちと殺陣の動画コンテンツを更新しています。

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